今朝、職場に着いて自席に座り、おもむろに私用のiPhoneを手にしました。
いつものロック画面に「勤務先に到着しました」との文字が浮かび上がっています、、、
「なんだこれ、なんで知ってるの?」
特にiPhoneに「ここが職場だよ」と教えた覚えもありません。
ちょっと気持ち悪い気分になりました。
これはiPhoneユーザーは経験したことがある方が多いはずです。
LINEやTwitterでもこのような表示が出ることが報告されています。
ビックデータの蓄積によるもの
スマホやIoT機器が広まるに従ってビックデータという言葉をよく聞くようになりました。
最近、米国がHUAWEIのスマートフォンには「スパイウェアが仕込まれている」として同盟国に使用を控えるように通告したというニュースが流れました。
HUAWEIのスマートフォンを使っていたら使用者の通話履歴、位置情報、銀行口座の情報などが中国本土に送られていたらしいのです。
中国政府の主張は「国内仕様で輸出してしまった」とのことですが、この主張は限りなく確信犯に近いと考えられています。
私達の行動は既に望む望まないに関係なくビックデータの一つとして社会に取り込まれています。
この社会ではビックデータに関わらずに生きることはもはや不可能です。
私の場合はYAHOOメールアプリの表示として「勤務先に到着しました」が出ていました。
登録した記憶もないのにYAHOOメールに勤務先がばれてしまうのは正直気持ち悪いです。
iPhoneが勤務先や自宅をわかってしまう理由
登録した記憶がないにも関わらずiPhoneではこのような表示が出ることがあります。
ここで勘違いの原因になってしまうのが、iPhoneが勤務先に到着したことを認識しているわけではないとのことです。
これはiOS10から実装された機能で、「利用頻度の高い位置情報」という機能があり、位置情報の履歴から、その滞在時間や滞在回数を分析し、生活パターンから「自宅」や「勤務先」を推定しているのです。
このiOSの機能が、普段の行動パターンから勤務先と推定される場所に到着したことを認識してよく使うアプリを使いませんかと提案してきている、というのが正しい認識です。
iPhoneに表示をさせない方法
「iPhoneにそんな情報を知られたくない!」という方には解除方法をご案内します。
デフォルトの設定のままでは、行動パターンはサーバーに蓄積され続けている可能性があります。
上記のようにiPhoneをタップしていってください。
平日の昼間によく居る場所と判断されれば、そこは「勤務先」です。
朝や夜によく居る場所と判断されれば、そこは「自宅」です。
このような感じでiPhoneに判断されます。
正直な話、気持ちのいいものではないですね、、、
また履歴というところには自分の訪れた「市町村、都道府県」が表示されて、その下に、「期間、箇所」が表示されます。
仮に「どこに行っていたのか」と家族に問い詰められても、iPhoneを見られたらもう逃げ場はありません、、、
まとめ
最近のITの進化は目を見張るものがあります。
進化のスピードが早すぎて知らないこともどんどん増えていっています。
もちろん知らなくてもそのまま済んでいくこともありますがセキュリティとかプライバシーは把握していなければいざというとき自分の身に降りかかってくることが大きいと思います。
余談ですがFacebookの「あなたの友達じゃありませんか」機能も上記のビックデータを活用しています。
日中に長時間近くにいる人達(例えば職場の同僚)を分析して「あなたの友達じゃありませんか」に優先的に表示をさせたりしているようです。
iOSの更新の際に気がついたらこういった設定がインストールされていることがあるので注意が必要です。