村上龍「オールドテロリスト」から見えるもの




久しぶりに村上龍の本を読みました。

村上龍といったら以前放送されていたカンブリア宮殿のイメージが強いです。

面白くていつも見てました。

当時はあまり「作家」として村上龍を見てなくて、本屋で「カンブリア宮殿に出ていた人の本だから読んでみよう」という感覚です。

村上龍の本は「半島を出よ」以来、何冊か読んでみましたが、いずれもちょっとグロかったりして大人向けなイメージです。

この本も表紙から想像される内容とはまったく別次元の物語。

主人公は色んな意味で終わってしまっている中年男性。

精神安定剤とアルコールなしでは精神の平衡を保つことができない。

そんな主人公が老人達の起こすテロを目の当たりにして、精神をボロボロにされて記者として目覚めていく。

平和ボケをした世の中、希望が見えない。

若者たちも希望を失って怠惰に生きている。

そんな世の中に老人達が怒りを感じ、すべてを壊そうとする。

ただ、老人達もやっていることは無茶苦茶。

満州にルーツがあったり、日本を焼け野原にしてゼロからやり直すといいつつも若者をテロ要員にしたり。

やはりたまに胸糞悪くなるときもある。

そんな老人達もラストシーンでは出動した米兵にあっさりと鎮圧されてしまう。

きっと米兵が鎮圧することにも意味があるんでしょうね。

村上龍の小説は刺激が強い。

でも、本質を強く射貫くような力があると感じます。

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