石田衣良 「坂の下の湖」から世の中を読み解く




石田衣良の「坂の下の湖」という本を読んだ。

この本は2009年当時に駅で無料配布されていたR25という雑誌に寄稿されていたエッセイを編集して再掲載されたものです。

いきなりネタバレですが、この不思議なタイトルの意味は司馬遼太郎の「坂の上の雲」を意識しています。

明治時代の日本人が坂の上に見える雲を掴もうと坂を駆け上がったように、斜陽の成熟国となった日本で心温かく生きようという願いが込められています。

今からちょうど10年前。

このエッセイが書かれた当時とは世相は一変しています。

でもそれが参考にならないと思えば、そういうわけではない。

世相、不景気、恋愛、医療制度など石田衣良さんが持論を展開していくのですが、どれも読んでいて温かい。

石田衣良さんはきっと感受性豊かで優しい方なんだろうなって感じてしまうようなエッセイ集です。

個人的に記憶に残ったのは「ニッポンのあたりまえ」というエッセイだ。

ここでは採算のとれない公共施設、世代間格差が語られている。

10年前の出来事とは思えない。

「今書かれたエッセイ」でも十分に通用する。

一方で10年間の間、自分らはなにをしていたんだろうか。

疑問に感じずにはいられませんでした。

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