【読書】街場の共同体論




「日常」ってある日突然崩れるんですよね。

つい先日上司達がなにやら深刻な顔をして不穏な空気を漂わせておりまして。

なんとなくそれは疑問から確信に変わる。

会社の同僚が11月末で退職するらしいです。

26歳の職場ではエース級に仕事ができる同僚。

年下ですが、向こうのほうが社歴が長いので先輩にあたります。

職場で営業が足りないから補充をしてくれと採用面接のさなかにエース級の社員が抜けるという、、、

そしてその穴埋めができる社員が職場にいない(人数的な意味で)

彼の担当している顧客をどうするか喧々諤々の議論の真っただ中で。

おそらく11月は有給消化にあたるでしょうから、事実上の勤務は10月一杯。

引き継ぎも含めて相当忙しいです、、、

ワークライフバランスという言葉はいずこにいってしまったのでしょうか。

さて、今回読んだ本は「街場の共同体論」です。

この本を手にとったきっかけ

著者の内田樹さんの本だったからですね。

この方の本は結構読んでいます。

合気道をされているので、本のところどころに独特な武道のエッセンスが組み込まれてて読んでいて面白いのです。

著者の方について

1950年生まれの日本の哲学者です。

神戸女学院大学名誉教授でもあり、武道家。

凱風館という合気道道場の館主もされています。

合気道7段、居合道3段、杖道3段。専門はフランス現代思想とのことです。

本について

この本で著者は自分の言いたいことを「おとなになりましょう」「常識的に考えましょう」「古いものをやたら捨てずに、使えるものは使い延ばしましょう」「若い人の成長を支援しましょう」といった当たり前のことに行きつくようにまとめています。

の中も最も重要な「おとな」という存在は、安定した社会システムを維持するために、社会の中にせめて7%の水準が必要なところ、もはや5%を切って、危険水域にあると警鐘を鳴らしています。

「おとな」とは、著者の定義によればなにかシステムの綻びを見つけたら、何も言わずにさくっと手当てしてくれる人をいうらしいです。

みんなの仕事は自分の仕事でないから、「誰かなんとかしろよ!」と怒鳴って見ているのは「こども」の所業であるとのことです。

これは、実際に働いた経験のある人なら、深く頷くはず、、、

自分もなんとなくわかるところもあります。

著者は「おとな」になる機会を逃した人々をあげつらって責めようとはしません。

なぜなら現代日本は総力をあげて、そういう国民づくりを目指してきたからです。

それが始まったのは著者によると1980年代とのことです。

それ以来、日本は官民を挙げてできるだけ活発に消費活動をすることを国家目標に掲げ、家族や共同体を解体してきました。

「労働」よりも「消費」が尊ばれ、最も少ない労働力で最も大量の貨幣、あるいは高価な商品を手に入れることが賢さの基準になったわけです。

その果てに、現代日本人の恐るべき「無教養」と「反知性主義」が生まれたとのことです。

まとめ

内田樹さんの本は何冊か読んでます。

今まで他の本で語られてきたことと内容は似ています。

でも個人的に心に残ったのは嫌なやつは社会的に上昇できないという言葉です。

「知らないことを知らないと言える人」「他人の仕事まで黙ってやる人」「他人の失敗を責めない人」だけが、相互支援・相互扶助のネットワークに呼び入れられて、そこでさまざまな支援を受けることができる。

これも自分も体験的にそのとおりだと感じたこともあるのですが、今の職場で、こんなことを言ったら、袋叩きだろうなあと思いました。







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